訪問看護での工夫2 ~在宅で“心地よく”過ごすための、おむつの話~
在宅療養の現場では、排泄ケアがとても大切なテーマです。
そして、その中で“おむつ”が果たす役割はとても大きいもの。
当センターには、おむつフィッターが在籍しており、
お一人おひとりの状態に合わせた快適なおむつの選び方や当て方を日々ご提案しています。
今日は、おむつに関する基本的な知識から、
在宅での工夫や補助制度まで、まるっとご紹介します!
🩲 おむつには「インナー」と「アウター」がある?
実はおむつには大きく分けて 2種類 あるんです。
- インナー(中に当てる)
→ 尿とりパッド、パッドタイプなど
吸収力があり、こまめに交換しやすい - アウター(外側につける)
→ テープ止めタイプやパンツ型
インナーの漏れを防ぐ“受け皿”の役割
この2つを重ねて使うことが基本です。
全部取り替えるのではなく、インナーだけを交換することで、肌への負担やコストも軽減できます。
🙄こんな使い方には要注意!です。
✖尿取りパッドに切れ目を入れて、使用している
✖パンツ型おむつ+テープ止めおむつ+尿取りパッド
✖パンツ型おむつ+大きな尿取りパッド
✖テープ止めおむつ+フラット型パッド+尿取りパッド
✖テープ止めおむつ+尿取りP+尿取りP
💡 正しく当てれば、心地よく過ごせる
「おむつ=不快」…ではありません!
✩適切な位置
✩通気性
✩アウター1枚/インナー1枚 が基本のキ!です。
★ポイントを押さえれば、蒸れ・漏れ・かぶれの予防にもつながります。
🏡 在宅でのおむつケア、こんな工夫も!
- インナーだけを多めにストックする
- 夜間用と日中用で吸収量を分けて使う
- テープ式とパンツ型を状態に応じて切り替える
💴 おむつの値段と、公費補助について
市販のおむつは、インナーが1枚あたり約30〜60円、アウターで100〜200円程度。
毎日のことだから、けっこうな負担になることも…
でもご安心ください。
**自治体によっては「おむつ支給制度」や「紙おむつ給付・助成制度」**があります!
たとえば…
✅ 寝たきりの高齢者
✅ 要介護度が一定以上
✅ 課税状況により対象世帯 など
市区町村により制度の内容・条件が異なるため、ケアマネジャーや地域包括支援センターと相談してみましょう。
👩⚕️ おむつを「道具」として使うということ
おむつは、「排泄を我慢させない」ための大切な道具です。
快適に過ごすために、ちゃんと選び、ちゃんと当てる。
それだけで、その人の尊厳も、日常の楽しさも守れると私たちは信じています。
🌼 最後に
「なんとなく自己流で…」
「いつも漏れて困っている」
「本人が嫌がる」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
おむつフィッターと看護師が連携し、
“その人に合ったケア”を一緒に考えるお手伝いをしています。
投稿者:nakase



